2019年 12月 07日
秋の館のアートフェスタ(下)* Gakuenmae Art Festa3

学園前アートフェスタの会場になったもう一つの館、丹羽家住宅は
いまも人の暮らすお家です。
その一角に、永遠を切り取ったようなアート空間が現出していました。
葛本康彰さんの動く彫刻作品。(写真はその一部)
ふわふわとやわらかな影がゆれ、ドライフラワーの薔薇や草に触れなんと…
水の泡、海月(くらげ)、それとも月光(つきかげ)でしょうか。
草の茎に刺さった水鳥の羽は、朝の琵琶湖畔で拾ったのだとか…。
鳰(にお)の海とも呼ばれる琵琶湖、鳰とはカイツブリのことです。
In Gakuenmae Art Festa 2019,
Niwa family house also displayed unique artworks.
Here is a moving art created by KUDZUMOTO Yasuaki.
It is a kind of Installation art, which
metamorphosed a corner of the house into an eternal artistic space.
A foam-like shadow swings and tries to hug dry flowers and feathers.
The artist said that he found waterfowl's feathers by Lake Biwa.
Does the shadow represent the lake water, jerryfish or the moonlight ?

にほのうみの みづとり恋ひて ふはふはと ゆるる月の羅 ここは永久(とは)の夜
amoureuse
d' un oiseau aquatique
flotte
une dentelle de clair de lune
voici la nuit éternelle
(バイリンガル短歌*tanka bilingue par snowdrop*Yukiko K.)

葛本康彰展図録「孔はやがて空になる」 (2017年) より
A void connect with the sky ― KUDZUMOTO Yoshiaki's exhibition catalogue
おなじ丹羽家住宅でも、こちらは日光が燦燦(さんさん)。
小野サボコさんのアルミニウム板アートがきらめきます。
小野さんには「ひかりさすにわ」という作品もあるとか。
Another Artist, ONO Saboko created the art made of aluminum plate
shining in the sun, in the same house.

すでにご紹介した旧福本家住宅、お茶室も印象的でした。
三畳の畳を並べ直し、お茶道具を並べ、花を生けると
まるで、これからもずっと人の暮らす空間のよう。
壁や衝立の繊細なペン画は、心の糸を紡いだかのようです。
これらの室礼(しつらい)と絵は、書家でもあるアーティスト、玲翠さんによるもの。
お茶室に憩う人の心にそっと寄り添い、心の色を深めてくれます。
Former Fukumoto family house had a teahouse-style room also.
Three tatami mats were laid in the teahouse style
and tea utensils were arranged by a calligrapher-artist Reisui.
Her original painting and screen were so exquisite that
every visitor was surrounded by the peaceful silence.

小春日のひかり 時雨のささやきを 三畳一間の正客として
light of Indian summer
or whisper of winter shower
is the main guest
of the tea ceremony
at this three-mat room
(バイリンガル短歌*bilingual tanka by snowdrop*Yukiko K.)

もう一軒のお屋敷は、現在は淺沼記念館となっています。
細い毛糸で編んだような陶器、マフにしたくなるやわらかな風合です。
これぞ21世紀の縄文土器?!釣光穂さんの作品です。
At Asanuma Memorial,
I was fascinated by TSURI Mitsuho's ceramic arts,
whose soft texture looked like knitting wool !
I want this kind of muff for my cold hands…

他の方々の作品もご紹介したかったし、他の会場も巡りたかったのですが
館とアートのコラボレーション3か所で、タイムリミットとなりました。
手ずから名刺をくださった作家さんには、拙歌を捧げることにしました。
他のお一人お一人にも、金いろの楓の冠を捧げたい気持ちです。↑
(各人のお名前をクリックすると、それぞれのHPへリンクします)
I could not cover all the artsits in the above houses
and I had no time to go around many other sites of the festa.
I would like to crown every artist with the gold maple-leaves.
Please click every artist's name to link to his/her bilingual HP.

旧福本家住宅にも、冠を 👑 Let's crown this maison that is to be demolished…
(All Rights Reserved)
まさにその通りなんです。作品と環境が調和した展示…
インスタレーション(installation)というそうです。
「現代芸術において、彫刻や絵画というジャンルに収まらない作品とその環境を、
総体として観客に呈示する芸術的空間のこと」だとか。
いろいろ面白い作品がみられたようですね。
ずっと以前ですが、東京都現代美術館のアート展で、 多数の作家さんが空間演出、彫刻系、インタラクティブアートなどをみましした。子供の頃に戻ったようなワクワクする展示や普段できないような楽しい遊びができる作品 個性が爆発た作品 考えさせられる作品 をゆっくりと見れるように作品系が並べられてて楽しかったたですね 。
東京は現代アートの展覧会やギャラリーも多いことでしょうね!
HPなどでご存知かもしれませんが、こちらのフェスタは2015年に始まりました。
5年目となる今年は、12名の招聘作家と春夏の公募によって選ばれた8名の作家が参加。
現代アートは難しいという壁を「ブレイク」する、というのが中心テーマだとか。
私は分からないなりに、自分なりに楽しませてもらいました。
このレポートがdesireさんの現代アートの楽しい思い出を呼び覚ましたのなら、幸せです。

