人気ブログランキング |

ハイヂの国へ * To Switzerland





ドイツ・アルプスをのぞむ旅の終りが近づくと、ぽつんと母が言いました。
あの山を越えればスイスへ行ける……帰らなくてもいいのに。


あの山を越えましスイスの花影にとはに三人隠れすみたし


When our last journey in Germany (2004) was coming to an end, my mother said.
"If we crossed those mountains, we would go to Switzerland, we won't go home."



ハイヂの国へ * To Switzerland_f0374041_21264709.jpg




いま東京でも、スイスでも「ハイジ」(高畑勲監督) にまつわる展覧会が開かれています。
黒髪のハイジは日本人ぽいと思っていましたが、原作でも黒髪、短髪の女の子なのですね
左上は原書の『ハイジ』(ヨハンナ・シュピリ作)。
snowdropのお気に入りは、その隣の野上弥生子訳の『ハイヂ』(旧かな)です。
「おぢいさん、今日はとてもきれいだつたの。岩の山がまつ赤になったり、薔薇いろになつたりしたの」

The exhibitions on Heidi and the producer Takabatake Isao are being held
in both Japan and Switzerland.
Heidi has black hair and black eyes in both Japan and Europe.
Heidi said, ”O Großvater, das war so schön!(…)Das Feuer, und die Rosen am Felsen,(…)”

「お山が 燃えている ハイジ」の画像検索結果
(google search)

「アーデルハイト ハイジ」の画像検索結果


「ハイジ」とは、洗礼名のアーデルハイトを縮めた愛称、「ハイトちゃん」です。
「エリザベス」が「ベス」や「ベティ」、「リズ」になる感じですね。

The name Heidi comes from Adelheid, her Christian name.


ハイヂの国へ * To Switzerland_a0332314_20591622.jpg



展覧会の関連番組を見ていて、この構図に釘づけになりました。
雪の丘から麓の町を見下ろす二人…ブリューゲルの絵をうんとシンプルにしたら
この構図になります!

Watching a television program on the exhibition, I was attracted by the above composition.
The below painting by Pieter Bruegel must have inspired the animator.


ハイヂの国へ * To Switzerland_c0345705_14193165.jpg

Chasseurs dans la neige (1565) par Pieter Brueghel l'Ancien
『ブリューゲル』(同朋舎)より


高畑勲の『アニメーション、折りにふれて』を読んでいると、
アニメーターが様々な名画に学んでいることがよく分かります。
↓ 左のイラストレーションはロシアの木版画です。

Japanese animators have learnt various paintings and illustrations,
both European ones (e.g. Ivan Bilibin) and Japanese traditional ones.



ハイヂの国へ * To Switzerland_f0374041_21280236.jpg



(左)イヴァン・ビリビン『ヴォルガ』(『Moe 高畑勲&宮崎駿の世界』1994年)



おまけ*Bonus

今日は敬老の日です*Today is Respect for the Aged Day.


「ハイジのおじいさん なつのおじいさん」の画像検索結果「なつぞら 草刈正雄」の画像検索結果
「復活の日 草刈正雄」の画像検索結果「大仏 草刈正雄」の画像検索結果「アニメ ハイジ はじめ」の画像検索結果


アニメ「ハイジ」のおじいさん*朝ドラ「なつぞら」のおじいさん(草刈正雄)
「大仏開眼」の橘諸兄(草刈正雄)*三つ編み・青い目だったハイジ(原案キャラ)

(google search)

(All Rights Reserved)







Commented by pikorin77jp at 2019-09-16 11:37
こんにちは。昨晩 Eテレで 高畑勲のアニメの世界が流れていました。
ハイジの原作の少女も黒髪だったのですね。
今の朝ドラ なつぞらで マコプロダクションの中の ヤマッチは 宮崎駿がモデル 高畑勲さんもモデルになった方が あの マコプロダクションの中にいらっしゃるそうなのですが
どの人かしら??と思いながら 毎朝みております^^
Commented by liebekatzen at 2019-09-16 16:17
おはようございます!
先日スイス国立博物館でハイジ展を観てきましたが
東京でも開催されているのですか…
すぐに飛んで行くことはできませんが、興味津々です♪
アニメーションに関わる人たちの観察眼は素晴らしいと
朝ドラ「なつぞら」を観て、実感しているところです。
Commented by milletti_naoko at 2019-09-16 16:26
ハイジ、懐かしいです。こちらでも時々、テレビアニメやヨーロッパの国が作った実写版が放映されているようです。ハイジを見ると、美しいアルプスの山を見てみたくなりますよね。

ただ夜や週末の楽しみや、皆で仕事のあとや休みなどに会って過ごすという習慣があまりないというか、そんなふうにイタリアからスイスに移り住んだ若い人が感じることが多いようで、給料はとてもいいのだけれど、イタリアに帰国したという話を時々耳にします。まあそれは大都会の話で、スイスのアルプスの山や森もきっと美しいだろうなと、イタリアやフランスのアルプスから想像してみます。

ブリューゲルの絵、本当によく似ていますね!
Commented by snowdrop-uta at 2019-09-17 18:03
*ぴこさん
「日曜美術館」、私も見ました~
ヤマッチならぬカミッチ(神地航也)は宮崎駿をモデルにしているんだそうです。
この巻毛の俳優さんは、「聖おにいさん」(NHKドラマ)で螺髪のブッダを演じていました。
『アニメーション、折にふれて』を読んでいて、高畑監督がなつの夫の一久さんのモデルだと気づきました。二人ともインテリで…

高畑監督に限らず、アニメーターの企画書ってすごいんです(番組録画を一時停止して読んでみました)。
深い分析がびっしり述べられていて…絵筆の立つ人は弁も立つんですね~
Commented by snowdrop-uta at 2019-09-17 18:06
*liebekatzenさん
そうなんです。図版の新聞記事の最下段にも、ちょこっと紹介が…
ハイジだけではなく、高畑勲監督の回顧展なのですが
ハイジの山小屋のジオラマとか、アルプス風景の原画など、力を入れた展示のようです。

高畑監督のふるさと岡山にも巡回するそうですが、遠すぎて…残念です。

いま思いついたのですが、ペーターは原作ではドイツ語を話しますが
じつはロマンシュ語の方が得意だったりして?
だから、学校でドイツ語の読本を読むのが苦手だったりして…?
ハイジはフランクフルトで言葉の響きの違いからも更に孤独を深めていた?!

「なつぞら」ご覧になっているんですね!海を越えて共有できて、嬉しいです。
Commented by snowdrop-uta at 2019-09-17 18:10
*naokoさん
実写版ハイジも見応えがあるでしょうね。
イタリアやドイツオーストリアから見たアルプスとはどう違うのでしょうね。
ブリューゲルの絵、共感していただけて嬉しいです。

高畑監督の日本語版アニメ、吹き替えされて、スイスで製作されたと
(ついでに、セントバーナード犬が原作にも出てくると)思いこんでいるヨーロッパ人も多いとか。
母音が単調に連なる日本語を、大きな表情やジェスチャーを伴うヨーロッパ言語に吹き替えるのは大変だそうですが!
そういえば、「赤毛のアン」のアニメ化も、初めは躊躇したとか。(英語をしゃべくってこそのアンに、どう日本語をしゃべらせるのか?)

むかしは周辺諸国に出稼ぎに出たスイス人が、ハイジのようにホームシックになったといいますが
現代は反対に、スイスに来たイタリア人がホームシックになるのでしょうか。
スイスの方がイタリアより個人主義なのでしょうか?興味は尽きません。
Commented at 2019-09-21 10:16
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by snowdrop-uta at 2019-09-21 18:30
9月21日の鍵コメさん

高畑勲展へ行かれたのですね!うらやましいです。^^
ハイジのジオラマ、スイスの山小屋を正確に再現していたのでしょうね。
WOWOWでずっとアニメが放映されていたんですね。タイムリーですね♪

「赤毛のアン」は母がVHSビデオで求めていましたっけ。
「アルプスの少女ハイジ」はBDに録画したものが出てきました。久しぶりに見てみようかしら…
リストの「ジュネーヴの鐘」というピアノ曲も、久しぶりに弾いています。
長かった残暑もほぼ終わり、ようやく空が澄んできました。

「ホルスの大冒険」は今回初めて知りました。アイヌのお話なのでしょうか?
「セロ弾きのゴーシュ」の「インドの虎狩り」、BDがあったので、聴いてみましょうか…♪


Commented by sotomitu at 2019-10-06 00:36
こんばんは!
ご無沙汰しています。近頃はすっかりサボりぐせがついてしまいました。^^;
「アルプスの少女ハイジ」大好きでした♡
若かったあの頃を思い出します。^^;
snowdropさんのブログを読ませていただいてると、自分が如何に
無知で勉強が足らないかが分かります。
もっと、いろんなところから刺激をいただかないとだめだと
思わされます。
ありがとうございます。^^
Commented by snowdrop-uta at 2019-10-07 06:06
*sotomituさん
おはようございます!
おたがいマイペースで、ぼちぼち続けてゆきたいですね。^^
この夏、ほとんど外出していなかったので
新しい刺激が少なくて…
ついつい仕事や勉強の延長線上で記事を作ってしまいます。
写真のお勉強を始めて、じきに挫折した、アナログ時代を思い出します。^^;
こちらこそ、詩や物語が生まれてきそうなお写真を、いつも楽しみにしています♡
by snowdrop-uta | 2019-09-16 06:06 | 美術に寄す(fine art) | Comments(10)

*雪ごもりした小鳥がまねる百の鳥の歌…* (All Rights Reserved)