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ひまわりの帰り花 * reflowering sunflower

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さくらいろの匙でさつくりひとすくひ青空喫茶(カフェ・ル・シェル)のアイスクリィム

un cuiller rose de la glace au café le ciel bleu


桜の写真は一枚だけです。アイスクリームにはまだ早い季節に、向日葵のお話を…
お気の向かれた方は続きをどうぞ。



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クリムト「ひまわり」(MoMAKより撮影許可を頂いています)
The Sunflower by G.Klimt, photo by snowdrop at MoMAK


クリムトのひまわりを展覧会で見たら、思い出しました。
向日葵の短歌のドイツ語訳を見つけていたことを。
夏の花、向日葵の まるで帰り花のような記憶。

The sunflower painted by Klimt reminded me of
a German translation of a tanka on the sunfower.



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左のページがドイツ語訳です。(Gäbe es keine Kirschblüten
せっかくなので、右ページの仏訳・英訳と比べてみましょう。
Anthologie de tanka japonais modernes/An anthology of modern Japanese tanka



「北斎 向日葵 森アート」の画像検索結果

北斎「向日葵図」(1847年)
(未見*森アーツセンターギャラリー HPより)
Sunflower painted by Hokusai


向日葵は金の油を身にあびてゆらりと高し日のちひささよ 前田夕暮

国語の教科書にも載っている有名な歌、色んな解釈ができます。
まず、一輪の向日葵か、それとも複数か?
ドイツ語は Sonnenblume、英語は a sunflower で単数形。
フランス語は tournesols と複数形です。ひまわり畑のイメージ?
イタリア映画「ひまわり」を思い出します。イタリア語訳も探してみたい…

Because Japanese does not distinguish between a singular/plural form,
a noun "himawari" can be translated into both forms in English and others.


「ゴッホ ひまわり ももさえずり」の画像検索結果

ゴッホ ひまわり 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館 (google search)

Les tournesols  Van Gogh   Seiji Togo Memorial Sompo Japan Nipponkoa Museum of Art


「金の油を身にあびて」から、ゴッホのひまわりを連想する人もいるでしょう。
今回注目したいのは「あびて」の訳です。
ドイツ語は trunken。雅語ながら、なんと「酩酊した」という意味の形容詞です。
フランス語は baigné(s)。「浴びた、浸かった」という意味の過去分詞です。
英語は showered。これは「(シャワーを)浴びた」というそのままズバリの表現です。
太陽の金色の光が酒、あるいは水(湯)という液体のイメージでとらえられています。

A verb "abiru (jp)" equals to "se baigner (fr)" and "shower (eg)".
I was surprised at a German verb, "trinken" !!
In any case, the light of the golden sun is compared to the liquid.



↑ 数年前、(se)doucher(シャワーを浴びる) という単語を使って仏訳しました。
ここは(se)baigner (湯浴みする)の方が艶っぽくていいかもしれません。

I used a French verb "(se) doucher" in 2016, but
"(se)baigner" might be better and more seusual.



季節外れの向日葵について綴りたくなったのは、
ミッシェル・ルグランの「風のささやき」 に心惹かれたからです。↑

Le voyage autour du monde
D'un tournesol dans sa fleur
― Les Moulins de Mon Coeur, Michel Legrand


向日葵の花芯はくるめく全世界 私の愛はほむらの風車 snowdrop
les fleurs tubues
d´un tournesol
sont le monde
mon amour est
un moulin flamboyant



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日本経済新聞*The NIKKEI

追伸
サイモンとガーファンクルの Dangling Conversation(夢の中の世界)という歌がありましたね。
原題は「宙ぶらりんの会話」という意味です。
2019年3月14日のBBCニュースを聞いていると、”Brexit is dangling.” という1文が…。
「イギリスのEU離脱は宙ぶらりんだ」という意味です。
これから英国や欧州はどうなってゆくのでしょう…?

BBC news (March 14) reminded me of this song because an adjective "dangling" was used in both cases.
How's the future of UK and EU ? (written on April 14th)





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Commented at 2019-04-16 18:05
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by snowdrop-uta at 2019-04-16 20:58
*4月16日の鍵コメさん

お気に召しましたか?嬉しいです。

先輩歌人には、短詩も作るようになった方がいます。
天性の詩歌人はいろんな形のことばを持っているのですね。

他の人の写真やテキストから触発されて作品ができることもありますね。
書けないな~と思っていたのに、不思議と…
それはとっても幸(さち)深いことだと思います♡
(「さ」の字の頭韻に気づいてくださってありがとうございます。)

今日はフランスにメールしました。

ふらんすの夜をさまよふ夢を見き ノートル・ダムの燃えをりしとき

(これは「き」の字の脚韻?)
by snowdrop-uta | 2019-04-14 06:54 | 音楽に寄す(music) | Comments(2)

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