「琥珀の夢」をもうひとつ 上 * one more amber dream1

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大山崎山荘美術館


マッサンこと竹鶴正孝はNHKドラマ(2014年後期)の主人公。
このマッサンとおなじくヨーロッパに遊学して帰国後山崎に住み、
マッサンによるニッカヰスキー創業に参画した人物がいます。
実業家、加賀正太郎(1888-1954)。彼の別荘が大山崎山荘です。
加賀は晩年、ニッカヰスキー社の株を
朝日麦酒株式会社(アサヒビール株式会社)の社長に託しました。
この縁から、アサヒビール大山崎山荘美術館が誕生しました。
ウィスキーとビール、二つの琥珀の夢が一つになりました。

Snowdrop and her friend visited Asahi Beer Oyamazaki Villa Museum.
Here is the history of the museum in English →



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「マッサン 鳥居 琥珀の夢」の画像検索結果


山本耕史演じる「マッサン」も登場(左)(google search)


なお、テレビ東京系の4Kドラマ「琥珀の夢」の主人公のモデルは、
寿屋(サントリーウィスキー)創業者の鳥井信治郎です。原作の
伊集院静『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』は日本経済新聞に連載されました。

Amber Dream is the title of the TV drama in 2018
whose original is a serial story in NIKKEI.



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大山崎山荘美術館を久しぶりに訪ねました。お目当てはアンティーク着物の展覧会です。
着物姿の観客もちらほら。ミレーの「落穂ひろい」の帯を締めた女性も!(写真は無し)

We enjoyed the exhibition of kimono
in the novels of Junichiro Tanizaki.
There were several visitors in kimono.
(e.g. obi-sash with Millet's Gleaning-design! no photo…)



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美術館というより、山荘の紅葉の宴に招待された気分です。
加賀正太郎はウィンザー城を訪れた際に眺めたテムズ川を偲び、
木津、宇治、桂の三川が合流する大山崎に土地を求め、1912年に着工。
二度の工事を経て、完成したのは1932年頃とされます。

木骨を見せるハーフティンバー方式、イギリスでもよく見かけました。

We felt as if we had visited a villa in Tudor style rather than a museum.
(My friend and I have traveled in England and Scotland in 1990s.)

On the architecture of the museum →


「ももさへづり チェルトナム村」の画像検索結果


ロンドン近郊、チェルトナム村の木組の家(Cheltenham, England, 1997)



こちらは庭園から見た山荘です。
広い庭に紅葉があふれ、オブジェが置かれて、野外美術館の趣きです。

The villa seen from the garden.
The garden is like an open-air museum.


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バリー・フラナガン《ボールをつかむ鉤爪(かぎづめ)の上の野兎》
Barry Flanagan “Hare on Ball and Claw”


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フランソワ=グザヴィエ・ラランヌ《新しい羊たち》
François-Xavier Lalanne “Les Nouveaux Moutons”



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邸内からは、秀吉が一夜で建てたという宝積寺三重塔が見えます。
そして、広々としたテラス!
木津、宇治、桂の三川が合流する山崎の大パノラマを一望できます。
気分は山荘の招待客から、陣を構える戦国武将へ!

From the inside of the villa, you see
the pagoda of Hoshaku-ji Temple related to Toyotomi Hideyoshi.
And from the wide terrace, you enjoy
the panorama of Yamazaki where three rivers join.
We now feel as if we had been samurai taking up our positions!


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はるか背割の堤に並んだ桜紅葉が見えるでしょうか。
今年の台風で倒れた木もあるそうですが…
手前に広がるのは山荘の庭園の紅葉です。
どこにピントと色を合わせたらいいか、迷ってしまいますね!

Here is a scarlet panorama…

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この眺めが楽しめるテラス席の佇まいとお菓子、そして
展覧会の着物については12月10日にお話しします。
安藤忠雄設計の「夢の箱」(新棟)はこの記事の中ほどに。↓




(To be continued)

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色とりどりの紅葉&お気に入り秋ショット2018!








Commented by 1go1ex at 2018-12-15 17:09
大山崎山荘からの眺めを久しぶりに見ました。
もっとも、私が訪れたのは紅葉の季節ではなかったですし、
upされているお写真ほどには見事な風景ではありませんでしたが。
(私はテラスでビールをいただきました。美味しかったです!)

『谷崎潤一郎文学の着物を見る』、本棚から、これも久しぶりに引っ張り出してみました。
帯の表示によると、2016年に東京で展覧会があったようです。
それと同じ展覧会が大山崎山荘で行われたんですね。
地色も柄も目を見張るほど鮮やかな着物の数々、当時の女性はどのように着こなしていたんだろうと不思議に思います。
メイクが今とは違ったのか?
それとも、現代の女性には見られないような強くて深い存在感を漂わせていたのでしょうか。
Commented by snowdrop-uta at 2018-12-15 21:00
*1go1exさん
大山崎山荘、初めて訪ねたのは2月ごろだったでしょうか。
裸木のそばのウサギの彫刻がイースター・ヘアに見えましたから。
紅葉の季節に再訪すると、すべてが輝いていました。
今度はビールの美味しい季節にテラス席を確保したいものです。

東京の弥生美術館、一度しか行ったことがありませんが
こちらもこの展覧会にふさわしい素敵なミュージアムですね。
モダンな着物、モガたちがさっそうと着こなしていたのでしょうか。
断髪に垂れ眉の妖艶なメイク…体型も着物向きだったのでしょう。
弥生美術館の美人画(高畠華宵・加藤まさを・蕗谷虹児など)から、
当時の理想の美女に思いをはせるのもいいですね。

by snowdrop-uta | 2018-12-06 20:03 | 美術に寄す(fine art) | Comments(2)

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