2018年 10月 16日
リンゴと ワンコと ニュートンと 🐶 Apple, Puppy, and Newton
わが家の暦。もうすぐフランスの林檎の日(10月22日ごろ)。
painted by Peter Motz, Dutch (1934 - )
Le Jour de Pomme approche...(vers le 22 octobre)🍎
ふらんすの秋の川辺にすまふ朱鷺(とき:Nipponia nippon)
径(こみち)のさきの誰を待つらむ
朱鷺(トキ)や黄王(キオウ)には、朱鷺の風切羽のような美しいうすくれないが入っています。
ひょっとして、この二つの林檎は、木の上ではこんな風に寄り添っていたのでしょうか。
お日さまの当たる外側から朱く染まって、おでことおでこは黄色いまんま…
There is an apple named Nipponia nippon.
Were they close to each other on the tree?
The sun dyes the apples in hue of Nipponia nippon.
林檎から万有引力を発見したニュートンは、犬を飼っていました。
「神の考えを私が推し量ることは、私の犬が人間の私の考えを想像するのと同じようなものだ」(覚え書き)
犬と人間の思考の距離を、人間と神の距離にたとえたのですね。
Speaking of the apple, Isaac Newton had a dog. I remember he said,
"God's mind is too profound for the human intellect. Like the human's mind for a dog to speculate on".(snowdrop's memorandum)
He compared the distance between a dog and a man to that between God and a man.
(4月)
「マルコによる福音書」によると、あるシリア人女性がイエス様に娘の悪霊払いを頼んで断られました。
「子供たちのパンを取って、小犬(キュナリオン)にやってはいけない」
女性はこう答えました。
「主よ、でも、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます」
するとイエス様は彼女の娘の悪霊を去らせてくださいました。
「小犬」は、新約聖書の原典(希)では「キュナリオン(κυνάριον)」という単語です。
たんなる「犬」ではなくペットの「ワンコ」というニュアンスなのだそうです。
そのことを教わって、なんだかほっとしました。
きっとあたたかなお声で「キュナリオン」とおっしゃったのでしょうね。
(pinterest)
According to Marko 7:24, a Syro-Phoenician woman asked Jesus
to cast the demon out of her daughter. Jesus said,
"…it is not good to take the children's bread and throw it to the little dogs."
She answered,
”Yes, Lord, yet even the little dogs under the table eat from the children's crumbs.”
Jesus made the demon go out from her daughter.
"The little dog(s)" is "κυνάριον" in Greek.
It means not the mere dog but the puppy, pet-dog. I was relieved to hear that.
England, 1997
そして、ニュートンの林檎について、小さな気づきがありました。
なぜニュートンは林檎によって万有引力を発見したのでしょうか。
林檎でなくても、梨でも、栗でも、柿?でもよかったのではないでしょうか。
I think of Newton's dog and Newton's apple.
Why did he discover the universal graviation through nothing but apple?
How about the pear, chestnut, kaki, etc.?
デューラー「アダムとイヴ」*Adam and Eve Albrecht Dürer(wiki)
敬虔なクリスチャンだったニュートンにとって、林檎はなにより
エデンの園の林檎、アダムとイヴの原罪の林檎だったと思われます。
頭上にさしかわす枝から落ちた林檎が大地に接吻する。―
原罪の林檎が、万有引力を啓示した瞬間!
万有引力とは、すべてのものが引きつけ合う力です。
ニュートンはそこに愛の力を見出し、心震わせたのでないでしょうか。
その愛は、おそらくは愛犬を見つめながら語ったであろう言葉にも滲み出ています。
『小林古径』朝日新聞社
The apple was the fruit of Adam and Eve for a pious Christian, Newton.
An apple fell from a branch and kissed the ground.―
The moment when an apple of the original sin revealed the universal graviation!
It is a power to draw each other.
Did Newton find the love in this power and was deeply moved ?
We might find this love in his above statement, perhaps while watching his dog.
『小林古径』朝日新聞社*ザクロは受難のシンボルです
食卓の下でパンくづ待つてゐるキュナリオンよ けなげな犬よ
a puppy
expecting breadcrumbs
under the table
κυνάριον,
a pitiful puppy
さびしがりやだった愛犬フジ*My Fuji (1970s)
万有引力とは ひき合う孤独の力である ― 谷川俊太郎「二十億光年の孤独」
"The universal graviation is the power of the solitude to draw each other."
from a poem by Tanikawa Shuntaro(1931-), tr. by snowdrop
原罪の果実りんごがもたらしたゆるしのしるし愛の引力
an apple,
the fruit of the original sin,
it brought
a bestow of the absolution and
the universal graviation of love
広岡浅子ゆかりの大阪教会の樅の木にはフジりんごが…*apple named Fuji(2014)
おまけ(Bonus)*ニュートンの犬、ダイアモンド君は火事を引き起こしたことも!
An 1874 engraving showing the probably apocryphal account of Newton's lab fire.(wiki)
色とりどりの紅葉&お気に入り秋ショット2018!
ご訪問といいねをありがとうござました。
もう林檎の美味しい季節ですね。
初めの三枚の絵、ヨーロッっぱの田舎の方なのでしょうか。とても美しい風景ですね。
お写真のリンゴ、とても美しく美味しそうです。
フジちゃんはさみしがりやさんのワンちゃんだったのですね。少し垂れたお耳が愛おしく感じられますね。
拙ブログのご紹介に書きました腸に、2011年に書いた短歌などを記録するために作ったブログです。
お気が向かれたときにご覧いただければ嬉しいです。
(コメント欄を閉じさせて頂いて失礼をしております)
また、ご訪問させていただきます。
お久しぶりです。
こちらこそイイネを頂いて驚いて、とんでゆきました。
蔵出しブログを始められたんですね。どうぞ無理をなさらず、ぼちぼちと…
フジは兄弟姉妹の中でいちばんの怖がりで、大きくなるまで母犬と暮らしていたせいか
単身わが家に貰われて来てからは、いつもどこか寂しそうでした。
この林檎、まだ冷蔵庫なんです。いただくのが楽しみです。
またお気が向かれたら、いつでもお越しください。
どうぞお心の向くままになさってくださいね。^^
1970年代、柴犬は人気だったのでしょうか。
いまパソコンが不調で、しばらく記事がアップできないかもしれません。
リンゴの記事をアップしておいてよかったです。
どうぞ穏やかな一日をお過ごしください。