木の葉の海をゆく小舟 * a boat floating in the sea of leaves



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朝、ラジオをつけると「森の夜の歌」(シューベルト)という合唱曲が流れてきました。
今日は山の日。
新聞ではツリーハウスの特集が…
フィンランドの妖精の名を冠した「トントゥ」、箱舟のような「ノア」…
そういえば、森で見つけた古いツリーハウスで過ごす少年たちの物語がありましたっけ。
トルーマン・カポーティの『草の竪琴』(1951年)です。

This morning snowdrop turned on the radio,
when Nachtgesang im Walde (Schubert) began.
Today is Mountain Day in Japan.
NIKKEI shows the tree houses named Tonttu, Noah, etc.
It reminds her of a novel, The Grass Harp by Truman Capote.



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森に入るとすぐにムクロジの木がある。
二股に分れているように見えるが、本当は二本の木なのだ。
枝が絡まり合っているので、片方の木からもう一方の木へと簡単に渡ることができる。
そしてこの二本の木にまたがって、樹の家が架かっていた。
まるで、樹の上の家のモデルともいうべき、広くて頑丈で見事な出来ばえのこの小屋は、
木の葉の海に漂う筏を思わせた。(…)
小屋は船、そして床に腰を下ろすとき、
それはさまざまな夢の国のおぼろな海岸線を航海しているのだ(…)

(大澤薫 1971年翻訳、1993年解説)

1970-90年代にはツリーハウスという言葉は定着していなかったのでしょうか。




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ヒヨドリの空き家(1990年代、部屋からのスケッチ)*
Japanese bulbul' s " tree house " (1990s)


Just entering the woods there was a double-trunked China tree,
really two trees, but their branches were so embraced that
you could step from one into the other;
in fact, they were bridged by a tree-house:
spacious, sturdy, a model of a tree-house,
it was like a raft floating in the sea of leaves.(…)
it was a ship, (…)
to sit up there was to sail along the cloudy coastline of every dream(…)
― The Grass Harp by Truman Capote(1951)



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snowdropの部屋は二階にあります。窓辺に机と寝台。
ツリーハウスの本を読み返すのにぴったり?いえいえ!

Snowdrop's upstairs room is like a calm tree house? Mais non!



蟬しぐれ滝と轟くわが部屋はカメラのピントの音も聞こえず


The chorus of cicadas like a waterfall around my room
prevents me from hearing a camera’ s focusing sounds.





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(短歌と網戸の写真は2016年)


(All Rights Reserved)

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Commented by pikorin77jp at 2018-08-11 10:40
スケッチ とっても素敵です!! 絵も描けるのですね、、空き家の巣も 緑もとっても爽やかに感じます。下の写真の窓からですね。
Commented by snowdrop-uta at 2018-08-11 11:15
*pikoさん
追記のスケッチ、見て頂けてよかったです!
学生時代は美術部だったんです。油絵はへたっぴで、水彩画を勧められましたっけ。
はい、この窓から見えた巣です。あのころはケヤキも細かったんですね。。。
今日からお盆休みですね。どうぞよい休暇を!!
Commented by merbleu-21 at 2018-08-13 08:52
おはようございます。

水彩画のスケッチ、”ヒヨドリの空き家”
とっても素敵です。
爽やかな風が木の葉の間を通り抜けていくような感じがしますね。

ツリー・ハウス。
懐かしい思い出を思い出すことができました。

カポーティーは読んだことがありませんが。。。


ケヤキ樹の緑の中にヒヨの家部屋の窓より眺め夏ゆく

ありがとうございます。

Commented by snowdrop-uta at 2018-08-13 18:16
*rueさん

スケッチを楽しんでくださって、とっても嬉しいです。
あのころはカメラを持たず、目に焼き付けるか、スケッチするかでした。
いまでも机のいちばん上の抽斗に水彩色鉛筆のセットを入れたままなのですが
コンデジに馴染んでしまうと、なかなか出番がありません。

お歌もありがとうございます。

東(ひむがし)に住まふ貴女の樹の家の思ひ出ゆかし葉月の夕べ
Commented by yasuyasu0402 at 2018-08-17 00:06
こんばんは!
本当に遅くなりまして誠にすいませんでした!l
ご丁寧にありがとうございました!嬉しかったです!
これからも宜しくお願い致します!
また、こちらからもお邪魔させて頂きます!l
Commented by snowdrop-uta at 2018-08-17 06:45
*yasuyasuさん
旅先の珍しいショット、楽しく拝見しました。
今日はおりしも旧暦の七夕…
タイムリーなコメントをありがとうございます。
素敵な八月になりますように。
こちらこそどうぞ宜しくお願いいたします。
Commented by 1go1ex at 2018-08-18 20:56
水彩のスケッチ、とてもきれいですね!
見ていて、心を動かされます。
葉の一枚一枚の色に微妙な個性の違いがあって。
こんな景色がご自宅の窓から眺められるのも素敵。
蝉しぐれが滝と轟くのですね。想像できます。
我が家の周囲では、西側にあった広い空き地に建売住宅が建ってから(10年以上前のことですが)、蝉しぐれはやや遠くから聞こえるようになりました。
一時はクマゼミが凄まじく鳴いていたのに、
この頃あまり聞かないのはなぜなんでしょう。
snowdropさんのお庭ではどの種類の蝉が多いですか?
Commented by snowdrop-uta at 2018-08-19 18:30
*1go1exさん
なつかしいスケッチ、追記してよかったです。
この頃はまだ枝も細く、葉っぱも繊細でした。
いまは冬場に思い切って剪定してもらうのですが
その分葉も大きくなって、人の顔ほど大きなのがゴワッと落ちてきたりします。
出かけられない時など、窓から四季のめぐりを楽しめるのはありがたいです。
蝉しぐれは近くに木があるかどうかでずいぶん違いますね。
うちは今もほとんどがクマゼミです。ショワショワと涼しげで、お気に入りです。
たまにヒグラシがそばまで来ますが、至近距離で鳴かれたときは
耳に錐をもみこむような「キキキキ…」という鋭い声に驚きました。
かなかなは遠くにありて愛づるもの?

by snowdrop-uta | 2018-08-11 07:21 | 本棚から(book) | Comments(8)

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