やまと美人ひとり * one Japanese beauty



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大和文華館の庭のササユリ*Lilium japonicum




芍薬、牡丹とくれば百合の花…芍薬が散り果てたころ、日本の百合、ササユリが咲き始めます。
『古事記』にも出てくる、古(いにしへ)のやまとの百合です。

After the peony's season, that of the Lilium japonicum
begins. This lily appears in Kojiki (A Record of Ancient Matters)(710).



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ほんのりうすくれないに染まった花びらは、唐美人の芍薬や牡丹と比べ、楚々として清らかです。
まさに、やまと美人!『古事記』の乙女、イスケヨリヒメもかくや…

Its pale pink petals are neat and clean. While the peony is a Chinese beauty, the Lilium japonicum a Japanese beauty!




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『古事記』には、佐韋(さい:ササユリ)の咲く狭井(さい)川が出てきます。この川のほとりで、イスケヨリヒメ神武天皇に枕(ま)かれるのです。snowdropは一昨年このお話を脚色して、三角関係の恋ものがたりに仕立てました。彼女が好きになったのは、実は天皇ではなくその従者、目じりに入れ墨をほどこした薩摩隼人だった、と。。。

In Kojiki, a beauty Isukeyori-hime was loved by Emperor Jinmu by Sai River surrounded by Sai (lily)-flowers. Snowdrop dramatized this chapter in her articles last year, where it was not the emperor but his attendant with tattooed eyes that she loved.







子鶺鴒 千鳥ま鵐 など黥ける利目

(あめつつ ちどり ましとと などさける とめ)


(アマドリ・ツツドリ・千鳥・シトトドリのように なぜ目尻に入墨をして、鋭い目をしているのですか)


(Why do you have tattooed eyes, sharp eyes, like those of the birds:ametsutsu chidori mashitoto
?




これは『古事記』から引用したイスケヨリヒメの歌です。この「鶺鴒(つつ)」が気になります。というのも、今年の四月、わが家で、つつ鳥(ツツドリ)の声らしきものを何度も聞いたんです! ポ、ポ、ポ、ポポポポポ…と、小鼓を拍子木のリズムで打つような声でした。動画よりずっと鼓(つづみ)に近い音色で…

The above poem by Isukeyori-hime refers to the bird tsutsu: Himalayan (Oriental) cuckoo, which snowdrop often heard this April, for the first time in her house!







(つつ)(どり)の名を知らぬまま声めでつつ卯月はすぎぬ ポ、ポ、ポポポポポ… 

without knowing

the name of a bird, tsutsu-dori

I was cherishing its voice

in April, in my house:

po, po, po po po popopo


()()()(

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卯月の花、卯の花*
Deutzia crenataApril

ホトトギスは旧暦四月(卯月)に鳴くので、卯月鳥とも書きます。




窓ぎはの欅に来鳴く卯月鳥オカリナのごとやはらかきこゑ




)
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Commented by pikorin77jp at 2018-06-02 19:50
卯の花もほんのりピンクがかっていますね。
昨年の手作りアクセサリーの記事の自分のコメントも読んでみました。今 再度みても手作りのアクセサリー とっても素敵だし。お母さまのブラウスに合わせられてるところも素敵だなと思いました。我が家のユリももうすぐ咲きます。
Commented by snowdrop-uta at 2018-06-02 21:03
*pikoさん
ちがう花がおなじような色合いだと、何だか友達同士のようで嬉しくなります。
私もコメント欄、読み返してみました。まあ、「ぴこさま」ですって!
よく見たら、一昨年の記事だったのですね。
あの頃から、いつもお心のこもったコメントをくださって…感謝しています。
pikoさんのお家の百合、何色でしょうか。楽しみです。

Commented by hillfigure at 2018-06-03 06:52
こんばんは!
鳥の王ヤツガシラが可愛いくて、たどって行ったら面白い種をたくさん見つけちゃいました〜ヽ(*´∀`)ノゎーィ♪
snowdropさんのおうちに飛来したヤツガシラも可愛くて素敵!! アクセも作られるんですね!
そして以前から小物や和菓子を絵を描くように配置して愉しんまれてですね〜(人´w`)ホエ~
パウル・クレーの絵がペルシア文字の影響を受けてたとは知らなんだ...。でも言われてみれば確かに...(-∀-。)ウンウン♪
アラビア語の書道もとっても魅力的でsnowdropさんがアラビア語を勉強されてた理由がわかる気がしました( ة ن ة )
こちらでもときどき耳にツツドリの姿をみるのは初めてです♪
ご近所の方からはポンポン鳥だよって教えてもらいました。
そうそう、この鳴き声です!かわいいですよね!!!
このツツドリの短歌も可愛くて何度も口にだして読んじゃいましたヨン(o^^o)ウフフ♪
ラストのちょっとピンクがかった卯の花には(*´ー`*)ウットリです〜!!
そう卯の花といえばすぐ思い浮かぶ日本の唱歌「夏は来ぬ」
このお写真を眺めながらcocoaさんと一緒に輪唱しちゃいましょ〜、ハイッ!(o⌒0⌒o)b♩♬♪
Commented by 1go1ex at 2018-06-03 08:32
清楚で艶やかな百合ですね!
百合というと、今ではカサブランカを思い浮かべることが多くなってしまいましたが、
あのお花は1970年代に作られたものだそうですね。
今、漱石の『それから』を読んでいまして、その中に白い百合が実に効果的に使われているんです。
この百合はどういう種類の百合なんだろう? と調べて見ましたが、よくわかりません。
日本原産の百合たちも、江戸時代の園芸ブームで随分手が加えられたらしいです。
それにしても白百合はササユリの系統なのかな。
Commented by snowdrop-uta at 2018-06-03 17:50
*cocoaさん
ヤツガシラつながりで遠征してくださったのですね!ありがとうございます。
今日は日曜日で、まったりしているせいか、庭までホトトギスが来ているようです。
近くで聴くと、意外にもやわらかな声です。
ホトトギスもツツドリも姿を見たことはないんですけど…
ヤツガシラ、日本にはいないと思っていたら、ブログで撮っておられる方がいらして驚きです。
わが家にはペンダントトップ(表裏一羽ずつ)と菓子切り(表に一羽)の三羽が暮らしています。小物遊び、お菓子遊びのよきパートナーです。
アラビア文字、神秘的ですよね。
アラビア語は難しいので、アラビア書道家の本田孝一さんのラジオ入門講座(3か月)がやっとでした。
ペルシア語は同じような文字を使いますが、ずっとシンプルな言葉なんです。それでも和訳がないと読めません。。。
♪卯の花の匂う垣根にホトトギスはやも来鳴きて…えっと、cocoaさんがブロガーで、チョコ坊がにゃんこですよね?
snowdropもうたってみました。

窓ぎわのケヤキに来鳴くポンポン鳥オカリナみたくやわらかなこえ
Commented by snowdrop-uta at 2018-06-03 18:24
*1go1exさん
漱石の『それから』、読書会でしょうか。
私も本棚から取り出してきたところなんです。『それから』の文体を真似て歌物語の一場面を書いてみようかと思いついたところで…
藤谷美和子と松田優作の映画では、真っ白な鉄砲百合が映っていたように思います。
漱石と百合、といえば『夢十夜』の冒頭にも出てきますね。
『漱石の白くない白百合』という本を図書館で借りてみようかしら。

百合は鉄砲百合系、山百合系、スカシユリ系、鹿ノ子百合系などに分けられ、
ササユリは鉄砲百合系、鬼百合は鹿ノ子百合系に属するそうです。
真っ白な白百合は、鉄砲百合と思われます。つまり、ササユリは白百合の系統なのですね。
わが家の庭には夏、白い百合が咲きますが、赤い筋が外側に入るので高砂百合だと分かりました。
疑問をもらしてくださったおかげです。ありがとうございます。
by snowdrop-uta | 2018-06-02 18:52 | 花草木に寄す(plant) | Trackback | Comments(6)

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