異国美人ふたり * two Chinese beauties

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芍薬*peony


立てば芍薬、座れば牡丹…
緑の茎にすらりと伸びる芍薬は立ち美人、枝の上にどっしり咲きしずもる牡丹は座った美人にたとえられます。
草として中国から奈良時代に渡来し、やがて観賞用として栽培されるようになりました。


While the peony is compared to a standing lady, the tree peony a sitting lady in Japan.
The former came to Japan from China as a medicinal herb, in the Tempyo period.
You know, its English name "peony" derives from "Paean", Greek god of medicin.




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青き海わたるやまとの坊さんの膝にまどろむぼうたんの株


(One tree peony was sleeping on one Japanese monks knees who was on the way home from China beyond the blue ocean.)





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牡丹*tree peony



牡丹(ぼうた、ぼうたん)は平安時代初頭、空海によって唐から伝えられ、薬木として寺院で栽培されました。
その絢爛たる美しさは、中国文化への憧れをかきたて、貴族や僧侶、文人らを魅了してゆきます。


Kūkai (c.1185–1333) brought the latter from China and planted it in the temple as a medicinal herb.
It was so gorgeous and exotic that soon the nobles, priests, and literati were fascinated.





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唐代中国を舞台にした漫画です。8世紀には洛陽や長安で牡丹ブームが起こりました。
「牡丹妖艶人心を乱し、一国狂うが如く金を惜しまず」(王叡)… まるでオランダのチューリップ・バブル!

Japanese manga set in Tang Dynasty, China, when the peony boom broke out,
like that Tulip mania in Holland !





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唐美人といえば楊貴妃、楊貴妃は梨花にも牡丹にもたとえられました。
梨花と牡丹ではずいぶん違うようにも思えますが…
江戸時代の文人画家、池大雅の描いた楊貴妃の傍らに、水瓶に生けられた牡丹が見えます。

Yang Guifei was compared to the tree peony or the pear blossoms.
A Japanese literary artist, Ike no Taiga painted this Chinese beauty with a tree peony in a vase.





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「露台の前に植ゑられたりける牡丹(ぼうたん)などの唐めきをかしき事」
― 枕草子143段


これらは長谷寺および参道の牡丹。清少納言が見た牡丹は何色だったのでしょう。
なお、黄色の牡丹は明代に絶え、20世紀初めにフランスで復活しました。

Sei Shonagon referred to an exotic (in Chinese style) peony planted in front of a balcony.
What colour?
The yellow peony became extinct in Ming Dynasty
and was revived in France at the beginning of the 20th century. Pivoine d' Or!





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牡丹の別名は「富貴草」。この和菓子の名前も「富貴草」です。
うすくれないの花びらの筋まで繊細に再現されています。

The tree peony is called "Fūki-so (the grass of the wealth and fame)" also.
This Japanese cake "Fūki-so" represents well the peony's delicate petals.




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Commented by pikorin77jp at 2018-05-28 10:31
おはようございます。
牡丹や芍薬は 中国からきたんですね。そういわれてみれば
名前の漢字も そんな感じですね。子供の頃は どちらも あまり好きでない花でしたが 大人になってからはその高貴さがわかるようになりました。香り 華やかさ 優雅ですね。もうすぐタチアオイが咲き始めますね。この花も中国原産ときいたことがあります。タチアオイも子供の頃苦手、でも今は大好きな花になりました。
Commented by snowdrop-uta at 2018-05-28 18:42
*pikoさん
牡丹も芍薬もちょっと濃ゆくて、大人っぽい花ですね。
立葵、平安時代は唐葵と呼ばれていたそうです。
中国原産とされてきましたが、最近はトルコ原産説もあるそうです。
snowdropにとっては、デンマークの農家の庭先などで見かける機会が多い、洋風の印象も強い花です。
食べ物と同じで、子供のころ苦手で、大人になると好きになれたものって結構ありますね。
あんこ、生クリーム、しいたけ、大根、蓮根…大人になってよかった!
Commented by happysweet1205 at 2018-05-29 11:26
こんにちは
芍薬と牡丹 どちらもゴージャスで
美しいですね。
和菓子も綺麗~~。
食べるのがもったいなくなっちゃいそうです。
Commented by snowdrop-uta at 2018-05-29 18:55
*はぴさん
牡丹も芍薬も華やかですね。百合はその点、清楚ですね。九輪草も一輪ずつ見ると。^^
この和菓子の牡丹、その日のうちに食べちゃうのが惜しくて
翌日のお三時に頂きました。
花芯はほくほく、花弁はぷるぷる、ハッピーにしてくれるスイーツでした♪
Commented by snowmarch321 at 2018-05-30 13:06
牡丹も芍薬も大輪の花を咲かせて華やぎを感じますね。
芍薬は奈良時代、牡丹は平安時代に中国からきたお花なのですね。
どちらのお花も美しい人に例えられるのもその華やかさからわかるような気がします。
富貴草のお菓子の色と下に敷かれた和紙?のお色がとてもあっていて素敵ですね♪それに、
Commented by hillfigure at 2018-05-30 13:06
こんにちは〜!

シャクヤクにボタン、ゴージャスなお花ですよね〜♪
小さなお花ばかりを好んで集めている私には
あまりにもゴージャスすぎて
どこかで見かけても傍に近寄らずに通り過ぎそうですが
こうしてクローズアップしたお写真は
やはり美しすぎるほどに艶やかで
幾重にも重なりあう花びらが織りなす色のグラデーションと
柔らかなラインにどんどん引きこまれ
ボタンのお花に催眠術をかけられてしまいそ〜です〜<(@w@※)>
ささ、術からさめやらぬうちに...
和菓子をいただきっ (ノ≧ڡ≦)!!
Commented by snowdrop-uta at 2018-05-30 18:21
*snowmarchさん
牡丹と芍薬、ともにお薬として中国からきたお花だそうです。
それがあまりに綺麗で、観賞花として栽培されるようになったんですって。
空海の膝の上で波に揺られていた芍薬は何色だったのでしょうか(snowdropの空想です)。
長旅で、この写真みたいに少し花びらがくたびれていたかもしれませんね。^^
花柄の千代紙、お気に入りだったのですが
ぷるぷるの生菓子をのせると、濡れて染みがついてしまいました。(T T)
Commented by snowdrop-uta at 2018-05-30 18:27
*cocoaさん
小さな楚々としたお花がお好きなんですね。
snowdropもスノードロップをはじめ、白系の小花が大好きです。
ニワゼキショウという金平糖のようなパステルカラーのお花、今年も撮ってみましたが
小さくて、色も薄いので、ぼけてしまって…
大きくて濃い色の花はピントが合いやすいんです。
色と香りで私たちを酔わせる花の王さま、お菓子もお口に合えば嬉しいです。
おお、ラストの顔文字のお口は、アラビア文字ですね!
じつはペルシア語をかじったことがあるんです。味は… (^ڡ^)

by snowdrop-uta | 2018-05-28 07:03 | 花草木に寄す(plant) | Trackback | Comments(8)

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