美しき水車小屋の娘 * Die schöne Müllerin




五月が近づくと、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」が聴きたくなる。

Das Wandern ist des Müllers Lust, das Wandern♪(to the rhythm of a water mill)



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十数年ぶりに見た松尾大社の山吹。四月半ばなのに、すでに満開を過ぎ、人はまばら…。
水車は止まったままだけれど、油風(あぶらまじ=晩春の海風)を思わせるそよ風に、金の花がゆれていた。
山吹の別名は、面影草。

Japanese rosea in Matsunoo-taisha Shrine in the middle of April.
While the water mill was at a standstill, yellow flowers were swaying in the spring breeze.
Japanese rosea is called "omokage-gusa (face-like flower)" also.


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金いろの花枝ゆらす春の風かなしく匂ふ君の面影
omokage-gusa d' or
dans la brise printanière

c' est ton image,
"omokage" d' or
que je manque



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京都府立植物園でも水車を見かけた。うすむらさきの辛夷がきれいだった。
紫木蓮も、しだれ桜に寄り添うように花ひらいていた。

Here is another wind mill in Kyoto Botanical Garden.
Light purple flowers of magnolia kobus were beautiful.



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マグノリア白しかしらぬ北国の君へ届けんむらさきの花
magnolia,
que une Suédoise sait
celui blanc seulement
je t' envoie
ceux violets et mauves



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水車小屋の娘は村一番のお嬢さま。小麦を挽く水車は、お金持ちのしるしだったから。
さすらいの青年詩人は娘に詩を捧げ、恋のひと夏を過ごす。
やがて秋が来ると、美しい娘は、たくましい狩人に心を移してしまった。


A "schöne Müllerin" is a daughter of the richest family in a village.
The water mill for grinding grain into flour was a symbol of the wealth.
One young poet devoted his poems to one Müllerin and fell in love with her during one summer.
When autumn came, she dumped him for a robust hunter.



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美しき水車小屋にあこがれ、白アスパラガスをなつかしむ(2017年のイースター)

I long for a water mill and miss white asparagus in Germany.






この青年詩人が、あの悲しい「冬の旅」(シューベルト)に出たのだろうか…それは分からない。

This young poet is the same person as that traveler in Winterreise ?



山吹のもう一つの別名は、鏡草。

Still another name of Japanese rosea is "mirror flower".


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水鏡

Japanese rosea looking at its reflection in the water


(All Rights Reserved)






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Commented by snowmarch321 at 2018-04-29 12:36
1枚目、2枚目、7枚目の山吹の川の流れに映る風景のお写真がとっても素敵ですね!
やばいです。笑
本当に、印象派の絵を思い出させてくれるような美しい山吹の水鏡、きらめく色彩の妙に心を奪われます。

印象派の絵のいえば、昨夜少しだけ原田マハさんの「美しい墓」を読んだので。。。
マリアがマティスの家で初めにマグノリアの花を活けるシーンのちょっと先までですが。
こちらでマグノリアに出会えたことが嬉しいです。

昨日はありがとうございました。
Commented by snowdrop-uta at 2018-04-29 15:46
*snowmarchさん、コメントをありがとうございます。
snowdropも、ファインダーをのぞいて、やばいと思いました。^^
印象派ですか !! 意外にして嬉しいお言葉、光栄です。

原田マハさんのマグノリアの物語、美しいですね。
せつない場面もあったかもしれませんが…眠る前は気をつけてくださいね。お節介ながら。^^

昨日のこと、ドゥリアンです。
(ドリアン助川ではありません。De rien.=ノープロブレム=どういたしまして)
Commented by Bargteheide at 2018-04-30 18:35
Snowdrop-uta様

 私のブログへコメントありがとうございました。
お返事、こちらへ書かせていただきます。

アスパラみましたよー!
おいしそうですねー!
日本でも、白アスパラも購入できるのですね!
お値段は高そうだなー。

 確か、以前にSnowdrop-utaさんが
ドイツで食べたアスパラが美味しかった。と
コメントくださったので
私もブログに載せてみたのであります。

 水車のお写真、マグノリアと黄色いお花。
水車は近くにはないですが
このお花たちはまさにドイツは今のこの時期です!
おおー!一緒だー! と
思ってしまいました。

また素敵なブログ、楽しみにしております。


Commented by snowdrop-uta at 2018-04-30 18:47
*Hitomiさんと白アスパラ談義ができて嬉しいです!
”ドイツで食べた、白アスパラガス おいしかった!”って
snowdropのことだったんですね。^^

おかげさまで皮むきマシーンなるものの存在を知りました。
剥いてもらえると、お料理し易いでしょうねー。
旅先だと、レストランで料理されたものしか見ないから…

日本の白アスパラは、緑のよりもお高めです。
でも、ほくほく感が全然ちがうんです。ドイツのが恋しいです。

ドイツと日本、同じ植物も多いですよね。
タンポポ、キングサリ、キンポウゲ…山吹はたまたま見る機会がなくて。
山吹って、和歌や俳句ではカエルと取り合わせることが多いんですよ。
こちらこそ素敵な手作りの作品など、楽しみにしています。





Commented by 1go1ex at 2018-04-30 20:52
この記事も、なんてきれいな写真が配置されているんでしょう。
黄色、緑、茶色、白、ピンク、紅色…春を実感させてくれる色彩は多様ですね。
水車の写真は構図が素敵。花のアップは焦点がピタリと合っていますし、川面に映る山吹の写真は奇跡のようです。
いつも美しい写真の数々を見せてくださいましてありがとうございます。
Commented by snowdrop-uta at 2018-05-01 09:01
*1go1exさん
春の彩(あや)、楽しんでくださって嬉しいです。
花のアップ、ジャスピンでしょうか?
体力がないのでコンデジを使っていますが、
「うた暦」ほど画像が大きいと、粗が目立ってしまうんです。
いつも息を止めて撮った後、ゼイゼイいっています。(^^;)
水の反映は自然とカメラの共作ですね。見つけた私はシャッターを押しただけです。
ついでながら
「油南風(あぶらまじ)」、海上の風を指すんです。本文を少し訂正しました。
Commented by 1go1ex at 2018-05-01 09:02
コンデジでこれだけの写真が撮れるんですね!
私の友達はスマホのカメラでとてもきれいな写真を撮ります。
撮る人の腕次第なんですね。
私も前はコンデジを愛用していて、
スマホのカメラよりは使いやすかったです。
上手ではなかったですが。
参考までに教えてください。
どちらのメーカーのコンデジですか?
ズームは何倍のものですか?
Commented by snowdrop-uta at 2018-05-01 09:34
*1go1exさん
今しがた貴ブログを拝見していたんですよ。入れ違いですね~
スマホのカメラ、一度だけ写してみましたが、私には難しいです。
ニコンのコンデジ(COOLPIX A900)、ズームは光学35倍ズームだと思います。他と比べてどうなんでしょう。

HPはこちら。
http://www.nikon-image.com/products/compact/lineup/a900/

10年前のキャノンのコンデジより画素数は増えていますが、
思ったところにピントを合わせるのが難しくなった気がします。
ミラーレスだと、タッチパネルで思うところにピントが合うそうです。
Commented by pikorin77jp at 2018-05-01 14:41
こんにちは。
水車小屋の青年とお嬢さんのストーリー 何か 外国の映画でみたような記憶があります。昔 昔のことですが。水がある景色って 写真に撮ると とても素敵ですね。いつもとても素敵な構図で写真を撮られてて ぼけも綺麗に出てて、もし 一眼レフを使われたら 抜群に素晴らしいお写真になるのでは、ともったいない気がいたします。 一緒に一眼レフ しましょう。
Commented by snowdrop-uta at 2018-05-01 17:58
*pikoさん、嬉しいお誘いありがとうございます!
アナログ時代に、父の一眼レフ(ニコンF401)を使っていたのですが
写真の深みが全然違うと感じていました。
ただ、あのころから非力だったので、地元の奈良でしか使えず
しかもレンズ交換や三脚は体験することなく終わってしまったのですが…

一眼レフだと望遠も接写も、レンズ交換が要るんですよね?
今は被写体と背景との距離から、ボケを予測して撮っています。
コンデジだと絞りの開放に限度があるので…
ミラーレスを飛び越えて一眼レフですか!キヨブタ(清水の舞台からジャンプ)ですねー。
Commented by snowdrop-uta at 2018-05-02 19:37
*pikoさん
追伸です。私も白黒映画を見た記憶があって…。調べてみたら
シューベルトを主人公とした『美しき水車小屋の娘』(パニョル監督)という映画のようです。
思い出させてくださってありがとうございます。^^
by snowdrop-uta | 2018-04-29 06:40 | 音楽に寄す(music) | Comments(11)

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