人気ブログランキング |

春を告げるお菓子 *sweets that announce the arrival of spring

f0374041_13083690.jpg




お雛さまが出される雨水(うすい)のころ、お水取りゆかりの主菓子が和菓子屋さんに並びます。
「閼伽水」と「良弁椿」、古都の浅い春をうれしむ優しい甘さのお菓子です。

In February when Hina-dolls are displayed, the cakes of Shuni-e ceremory appear in several confectionary stores:
"Holy Water" and "Roben-Camelia", they are slightly-sweet cakes of early spring.
(Roben is the founder of Todai-ji Temple)


f0374041_13105696.jpg



























ほろほろとこぼるる黄身餡ほおばれば花粉にまみるる目白のここち
enjoying
soft yellow bean jam
is feeling
of white-eye
covered with pollen


f0374041_13122003.jpg






























赤膚焼の旅茶碗(小ぶりの茶碗)におうすを点てて、花喰い鳥を彫った撥鏤の菓子切りで頂きましょう。
撥鏤(ばちる)とは、正倉院に伝わる象牙工芸の技法です。

Maccha in Akahada tea cup and
Bachiru-ivory pick based on Shosoin Treasure



a0332314_12592891.jpg



この紅白の椿は、東大寺の練行衆が毎年、修二会のために手作りする椿の造花をかたどっています。
This red-and-white camellia represents the paper one made by priests of Todai-ji Temple
to decorate Nigatsu-do hall during the Shuni-e ceremony.


a0332314_12595999.jpg


サントリー「和紙の美」展HPより
和紙のような椿(近所、2017年)

a0332314_14022152.jpg




東大寺の開山堂では、造花のモデルになった「良弁椿」(糊こぼし)が咲きます。
非公開の塔頭ですので、ここでは奈良の別のお寺の珍しい椿をお見せしましょう。
高円山の麓の白毫寺のお庭の一本の椿木に、色とりどりの椿が花ひらくのです。
奈良三銘椿のひとつ「五色椿」。奈良の椿の季節は、お水取りが終わる頃です。

Toward the end of Shuni-e, red-and-white camellias bloom in Kaizan-do hall in Todai-ji Temple.
Because this hall is not open to the public, I would like to show you the camellia
in Byakugo-ji Temple called “five-coloured camellia”! ↓
In fact, various red-and-white camellias are observed on only one tree.




c0345705_18300277.jpg

Img_1702_800x600_4


五色椿(2016年)


落ち来たる椿をちさき唇で吸ひし竹藪いまはいづこに
Where is
the bamboo grove
where the child
would pick up and suck
new-fallen camellias ?



Img_1671_800x473_2Img_1689_800x600_2
菊屋の「開山堂」(2016年)
another cake called "Kaizan-do hall"

(All Rights Reserved)







Commented by liebekatzen at 2018-03-10 20:34
こんにちは!
snowdropさんのブログを拝見したら、
日本からスイスに戻ったばかりですが
和菓子が恋しくなってしまいました(笑)
季節に合わせて作られる繊細な和菓子は芸術ですね♪
Commented by pikorin77jp at 2018-03-10 21:30
美しい生菓子。お菓子の芸術ですね。ここまで作るのに 職人さんたちは どれだけ修行してこられたことか、、歴史ある 奈良の生菓子。いつかならに行くときはsnowdropさんにお聞きしてこの和菓子屋さんを訪ねてみたいです。
Commented by 1go1ex at 2018-03-11 15:35
修二会で使われる椿の花びらは、
確か吉岡幸雄さんの工房で作られているのでは
なかったでしょうか。
お菓子の意匠も素敵ですね。

私が月一度、受講している俳句の初心者講座の講師の方が
奈良にお住まいで、
修二会についてとてもお詳しくいらして、
そのお話をしてくださるんです。
奈良時代から始まって、一度も中止されたことがないこと。
祈っているのは東大寺の繁栄ではなく、
この世界の平和であること。
などなど、興味がつきません。
一度行ってみたいと思いながら、
寒がりなもので、なかなか果たせないでいます。
未だに女人禁制の部分もあるのだそうですね。
Commented by snowdrop-uta at 2018-03-11 17:27
*liebekatzenさん
和菓子は猫パンみたいに日持ちしないのが残念ですね。
季節をすこし先取りして作られているので、
ほしくなった時は来年までお預け、ということも。
スイスにも素敵なスイーツがいっぱいですね。
本場のイースターのチョコレートもよりどりみどり、いいですね~♪
Commented by snowdrop-uta at 2018-03-11 17:31
*pikoさん
椿の生菓子、温かい手で触れると形が崩れてしまうんです。
きっと職人さんたちは手を冷やしながらそおっとこさえているんでしょうね。
いつか奈良にお越しくださったら、どんなに嬉しいことでしょう。
春日の鹿は首を長ーくして、宮島の鹿サマをお待ちしています♪
Commented by snowdrop-uta at 2018-03-11 17:41
*1go1exさん
吉岡幸雄さんの工房についてお教えくださってありがとうございます。
じつは「やまと編」で、お水取りについてもう少し詳しい記事を作成中です。
工房のHPをリッチリンクさせて頂くことにしましたので、お楽しみに。

そうなんです。
悔過って、万人のための懺悔の法会らしいですね。
むかし奈良で働いていた時、お松明(1本)を見に立ち寄ったことがあります。
寒いし、人も多いし、覚悟が要りますね。

俳句の先生は女性なのでしょうか。
お水取りの俳句があれば拝読してみたい気がします。


Commented by milletti_naoko at 2018-03-12 02:12
二月堂のお水取り、最近ブログのお友達の記事で初めて知ったところです。ゆかりのこんなすてきな美しいお菓子もあるんですね。椿の花の美しさと受け継がれてゆく伝統、すばらしいですね。
Commented by 1go1ex at 2018-03-12 10:37
お水取りの俳句、講師の先生の作ではありませんが、
先生が講座で紹介してくださった句がいくつかあります。
ブログに書きますので、しばしお待ちください。
(確定申告やら義太夫の個人稽古のための稽古やらでこの間、とても忙しく、しかも明日は楽しいハイキング、明後日はお茶の稽古なんです。)
Commented by snowdrop-uta at 2018-03-12 20:14
*なおこさん
今夜はいよいよお水取り。奈良では修二会が終わるとともに春がやって来るんです。
先日テレビで、イタリアのミモザケーキを見ました。
ミモザの花そっくりの美しいケーキ、一度食べてみたいです。

Commented by snowdrop-uta at 2018-03-12 20:47
*1go1exさん
ありがとうございます。本当に、いつでもいいんですよ。
俳句はもとより、ハイキングなどの記事も楽しみにしています。
何よりどうぞ早春を満喫してくださいね!
by snowdrop-uta | 2018-03-10 20:25 | 花草木に寄す(plant) | Comments(10)

*雪ごもりした小鳥がまねる百の鳥の歌…* (All Rights Reserved)