2017年 10月 16日
紫苑の日に寄す * To Aster's Day

一説に10月16日は紫苑の日。紫苑は十五夜草ともいうそうです。十五夜のころ咲くからでしょう。
大好きな紫苑、今年は撮れなかったけれど、去年の二葉を友人のaster roseがイラスト化してくれました。
Some calls October 16th "Aster's Day". The aster is called Harvest Moon flower also.
( Image processing by aster rose, a friend of snowdrop's )

夕空に 心吸はれて 星見草 (2014年)
to the evening sky like star-like asters my heart is absorbed

紫苑 aster * αστηρ(ギリシア語で '星')(2014年)
紫苑(アスター)は星(スター)に似ています。
月よりも星を愛でた女性歌人がいました。平安末期、式子内親王と同時代に生まれ、建礼門院に仕えた右京大夫。星空の詩人と呼ばれます。
The aster resembles to the star. Kenreimon-in Ukyō no Daibu is called the starry sky poet, who was a contemporary of Princess Shikishi.

銀河のような料紙。水茎とは手跡のこと(『元永本古今和歌集』二玄社) * papier violet disséminé de feulles d’or et d' argent
建礼門院右京大夫は、壇ノ浦に沈んだ恋人、平資盛の手紙を漉き返して写経したといいます。
かなしさのいとどもよほす水ぐきのあとはなかなか消えねとぞ思ふ 建礼門院右京大夫
The handwriting of my lost lover(Taira-no-Sukemori)has not disappeared yet even after the remanufacture for transcribing the sutra…,which arouses my sadness much more.(by K.U., translation of snowdrop)

花色(青、縹色)に金銀箔を散らした料紙(『元永本古今和歌集』二玄社) * papier bleu disséminé de feulles d’or et d' argent
彼女は星月夜の情景をうつくしく語っています。きっとこれらの料紙のような空だったのでしょう。
(…)丑二つばかりにやと思ふほどに(…)空をみあげたれば、ことに晴れて、浅葱色なるに、光ことごとしき星の大きなる、むらなく出でたる、なのめならずおもしろくて、花の紙に箔をうち散らしたるによう似たり(…)
月をこそながめなれしか星の夜の深きあはれをこよひ知りぬる
I would gaze the moon and be lost in thought, but tonight I have found the deep aware (the subtle sentiment or pathos) of the starry night. (by K.U., translation of snowdrop)

「武蔵野図屏風」より (17世紀)(サントリー美術館蔵)* Muasahi-no Screens (one screen) (17c.)
星もなつかし月もなつかし…そこで、武蔵野の月の出を描いた屏風をどうぞ。拙い屏風歌も…。
武蔵野図屏風に
武蔵野の まあるい月で 蹴鞠せん 野菊と星の またたく方へ snowdrop
Let's play Japanese football ● with the silver moon in Musashi-no,
toward twinkling balloonflowers, asters, and stars in the sky !
● (下賀茂神社の蹴鞠:けまり)
おまけ * ユウゼンギク(友禅菊)という名を今年教わりました(2015年撮影)
Bonus * Vendangeuse pour Vous (avec tanka en 2017)↓
(All Rights Reserved)
紫苑大好きです。 紫苑の日があるのは
知りませんでした。
楚々として可愛らしい花ですよね。
星空詩人 素敵な呼び方ですね。
昔は今よりももっと綺麗に星や月が
見えたことでしょうね。
シオン ステキな名前。
紫苑の日、私も今年初めて知りました。10月7日という説もあるようです。
昔は星も月もずっと近くに見えたんでしょうね。
はぴさんは“花鳥スイーツの写真家”とお呼びしたらいいでしょうか。
昔の人の目には花も鳥も、今よりずっとカラフルに見えたことでしょう。
紫苑の庭のあるお家の物語、中原淳一の装丁で読んだことがあります。また図書館から借りて来たくなりました。
紫苑は野菊のひとつなンです。野菊はどれもみな可憐です。
☆☆ 嬉しいサプライズも、ありがとうございます。 *^^*
結びついていませんでした。
また一つ、真珠のような気づきをさせてくださいまして、
ありがとうございます。
建礼門院右京大夫の手跡、素晴らしくきれいですね!
文字というより絵画に近いような。
いつまでも眺めていたくなります。
こんな文字が書けたらいいのになあと
憧れが募ります。
「真珠のような気づき」、詩的な表現ですね!
「手」跡、これ、探していたのに浮かばなかったんです。
こちらこそインスピレーションをありがとうございます。
建礼門院右京大夫にぴったりの料紙と手跡でしょう?
じつはこれ、伝源俊頼筆の古今和歌集なんです。
現在では藤原定実を筆者とするのがほぼ定説らしいのですが、長くなるので、キャプションでは略してしまって…
snowdropがプロデュースしたコラボと思ってくださいね。
こんな文字で詩歌がつづれたらどんなにいいでしょう!

