2017年 09月 26日
彼岸あけ * the last day of the equinoctial week
彼岸の中日、aster roseから彼岸花のイラストが届きました。新しい写真を撮りにゆけなかった今年、居ながらにして畦道をさんぽ気分。
彼岸花は毒があるから花輪を編むことはできません。代わりに、詞華集を編みましょう。木下利玄の「曼殊沙華の歌」とsnowdropの歌から…
Aster rose delivered several image processed photos of red spider lilies. I could not go out to take photos this year, but I feel as if I was wandering on flowered ridges between rice fields. The red spider lily is poisonous and it is impossible to weave its garland. How about weavigng tanka, anthology (ἄνθος+λογία) from Songs on Manjushage (spider lily) by KINOSHITA Rigen and snowdrop's ?
曼殊沙華一むら燃えて秋陽(あきび)つよしそこ過ぎてゐるしづかなる径(みち)
a group of Manjushage, red spider lilies, burning in the strong autumnal sunlight thorough them passing a quiet footpath
(four of Rigen's tanka cycles, translated by snowdrop)
けたたましく百舌鳥(もづ)が鳴くなり路ばたに曼殊沙華もえてこの里よき里
shrilly a shrike chirps on the roadside red spider lilies burns this village is a calm village
春(うすづ)ける彼岸秋陽に狐ばな赤々そまれりここはどこのみち
in spring-like autumnal sunlight of Equinox kitsune-bana (fox flowers) are burning red where does this footpath go?
曼殊沙華あやしき赤の薬玉の目もあやに炎(も)ゆ草生のまどはし
a red spider lily, a mysterious red ornamental scent bag is brilliantly burning like a dazzling deception of a grass in the field
(2016年)
あたたかき秋のひかりを蕊の先までみなぎらせ彼岸花咲く snowdrop
la lumière automnale d’ Equinox jusqu’ à bouts des étamines
chaudement et lumineusement des lycoris radiata éclosent
(2015年)
雨霽の彼岸をかざる曼珠沙華 瓔珞めきたる雫きらめく snowdrop
瓔珞(ようらく)*仏像や天蓋(てんがい)などに掛ける飾り物。珠玉などを糸で貫いて作る。ビーズのアクセサリー ☆★☆
虚空蔵菩薩像 (瓔珞部分)(『曼荼羅と来迎図』講談社)
Ākāśagarbha Bodhisattva (12c) (detail: beads)
(2015年)
(All Rights Reserved)
モズの高鳴きもよく聴くようになりますね。
撮り方で 妖艶に見えたりするので
魅力的な花です。
雫がキラキラしているのを思い起こします。
可愛らしい小萩餅
彩が美しいです。
四季それぞれの和菓子が目も味覚も楽しませてくれますね。
明日から秋らしくなるらしいとか。
秋の花も楽しみですね。
それぞれに美しく、「造化の妙」を感じます。
白い彼岸花もすっきりした印象でいいですね。
歌の、「まで」の使い方、俳句では「句またがり」と言うようですが、
歌の場合はなんと言うのでしょうか。
瓔珞みたいに光る雫、共感してくださって嬉しいです。
少し迷ったのですが、キラキラ仏画ともども、載せてよかったです。
小萩餅、今年も奈良の和菓子屋さんに並んでいました。
人気の定番デザインなのでしょう。
この雨の後は涼しくなるでしょうか。
秋の花をめで、秋の実りとお菓子を味わいたいです。
snowdropの写真にaster roseが施してくれた画像処理のバリエーション、
ご注目くださってありがとうございます。
一点一点、手間と時間をかけてくれているんです。
せっかくなので、大画面のブログにずらりと並べて、細かい妙味の違いを楽しみたくて…
白い彼岸花、松園似の祖母も好きだった花です。
短歌でも、言葉の切れ目と、句の切れ目が異なっているものを「句またがり」といいます。
仰るとおり、拙歌の3句から4句にかけて、句またがりになっています。
こういうのが生まれると、どこかラップに似てるかも、と感じます。
2つの句をまたぎながら、1フレーズがえいやっと嵌まると、(メロディに歌詞を収めるように)
アクロバティックな喜びを覚えるんです。スポーツ音痴なんですけど!