2024年 03月 14日
うさぎのお菓子屋さんの窓 * Fenêtres de Pâtisserie Kouglapin
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by snowdrop-uta
| 2024-03-14 18:14
| 旅(東洋)(journey*East)
展覧会場は写真撮影が認められています。わが地元の東大寺の校倉の絵が!
開催後日が浅かったため、ゆっくり鑑賞・撮影できました。
展覧会図録は家にありますから、ひたすら絵に集中します。
なお、ブログ記事の内容には、snowdrop 個人の考察も含まれます。
(文責はsnowdrop:川上にあります)
留学前の須田の自画像。大正3(1914)年、20代前半の野心漲る風貌です。
ポップな水玉の赤い背景と、骸骨めいた手の取り合わせがシュールですね。
あるいは「死を想え(メメント・モリ)」の寓意も込められているでしょうか。
この翌年、彼は友人からボッカチオの『デカメロン』*の抄訳を借りて読み**、
さらに4年後の1919年、スペイン風邪の蔓延する地球上を日本から欧州へ渡って
西洋美術史と油彩画を学ぶことになります。
*注:『デカメロン』はペストのフィレンツェの描写で始まるイタリアの古典文学です。
**参考文献:「須田記念 視覚の現場 第4号 パンデミックと美術」(きょうと視覚文化振興財団)
マドリードにおける須田の肖像写真が図録に収載されています(須田家提供 ↑)
堂々たる若き画家!プラド美術館で現地の学芸員に可愛がられたというのも頷けます。
西洋の美術館は芸術を学ぶ学生を大切にしてくれますから…。
旅先の博物館内でスケッチをしていた、美術史学畑のsnowdropにも覚えがあります。
戦後に須田が描いた妻の肖像には重量感があり、強い意志を感じさせます。
どこか黒髪のスペイン女性を思わせる、日本人離れした風貌ですね。
隣の絵は戦時下の京都市動物園の豹。やせ細っていても精悍です。
帰国後描いたスペインの「牛」(左)に劣らずたくましい、日本の「水田」の牛(右)。
農夫がマタドール(闘牛士)に見えてきませんか。
須田は留学中、マドリッドやバレンシアの闘牛場から絵葉書を出していました。
当時珍しかったカメラで、ヨーロッパ各地の写真もたくさん撮影していました。
図録では、油絵作品と現地で撮影した写真とを、見開きで比較できます。
須田愛用のコダック及びプリマ―のカメラも、会場に展示されています。
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by snowdrop-uta
| 2024-03-11 19:11
| 美術に寄す(fine art)
2024年 03月 05日
鎌倉のホテルの窓 * Windows of Hotel New Kamakura
ホテルニューカマクラは鎌倉初のホテル、
大正時代の木造モルタル造りです。
その窓は当時よくあった上げ下げ窓です。
ワイエスのアトリエにもある上げ下げ窓いつかペンシルヴェニアへ君と
here are
the same sash windows
as those of
Andrew Wyeth's atelier
let’s go to his Pennsylvania!
わが家のダイニングルームを一年飾ったワイエス(右)
(左はデューラーの野うさぎ 🐰 2023年は兎年でした)
菜の花の畑はけふも雨なればなのはな色のグラタンを焼く
材料:菜花;卵;木綿豆腐;牛乳;バター;チーズ;小麦粉
宿ではなくわが家の朝ごはんです🍴
次回は窓を開けて、鎌倉のうさぎを探しに行きましょう 🐇
(All Rights Reserved)
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by snowdrop-uta
| 2024-03-05 17:05
| 旅(東洋)(journey*East)
2024年 02月 28日
七里ケ浜より見る山は * Mt. Fuji from Shichirigahama Beach
雪雲のシャッポをかむる大和美人マウント・フジのなで肩ぞよき
知らざりき六時間後の のぞみ号 雪のあふみにハグさるるとは
セイレーンはふりかへらない一月の荒ぶる波をねぢ伏せにゆく
Syrene
never looks back
she goes to
hold down the raging waves
of the sea of January
「光る君へ」の「かなふみ」コーナーで作りました。
署名を忘れたので、しらとりのシルエットを。
オオトリはお会いしたことのない短歌人会の歌人の一首です
祈るがに齢(よはひ)といふを実感す鎌倉の海みゆるなぞへに
小中秀之(1937-2001)『わがからんどりえ』
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by snowdrop-uta
| 2024-02-28 07:28
| 旅(東洋)(journey*East)
2024年 02月 21日
ことしの牡丹* pivoines de cette année
写楽とふ牡丹(ぼうたん)ありき蜜蜂の兵士のねむる閨房として
連 鶴
先日、連理の枝と比翼の鳥とを混同してしまいました…
比翼の鷺(鴨川デルタ、2015年)
(All Rights Reserved)
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by snowdrop-uta
| 2024-02-21 17:21
| 花草木に寄す(plant)